情報デザインについて語っていく
「情報デザイン」という言葉をご存知でしょうか?
大量に情報が溢れ流れていくこの社会において、情報を扱う力は重要なものです。情報デザインもそんな力の1つ。
LearnTernでは学習法・認知心理学に加えてこの「情報デザイン」も取り上げてきます。
情報デザインとは?
情報デザインとは、「情報を、人が効率的かつ効果的に使えるような形で準備する技と知識」です。(『情報デザイン原論』より)
私たちの身の回りにあるたくさんの情報。
お店の看板、機械の説明書、教科書、ニュースなどなど。
中には結構ややこしいものもありますよね。
また、自分が伝えたいことがなかなか伝わらかった経験、ないですか?
情報を正確に伝達するのは意外と難しいものです。
情報デザインはこれらの課題を解決する技術・知識にあたります。
デザインというと、あまりデザインに触れてこなかった人は必要以上に難しく考えてしまいがちですが、大丈夫です。
「文章の流れを整える」のも情報デザインの1つです。
また基本的な図解はそこまで難しくありません。結局は慣れです。
まずは情報デザインは、情報を扱いやすい(伝わりやすい、理解しやすい)カタチに変えることである、と覚えておいてください。
情報デザインを学ぶメリット
情報デザインを学ぶメリット、ここまででいくつか発見できたと思いますが、一回まとめておきましょう。
1.情報を伝えるのが上手くなる!
プレゼンやメッセージ、報告、またチラシなどの広告。
生きていると「情報を伝える」というシチュエーションはたくさんあります。
特に学生や社会人にとって重要なのはプレゼンと報告(情報共有)あたりでしょうか。
情報デザインでは、どうすれば相手が情報を理解しやすくなるか、情報をわかりやすいカタチにするにはどうすればいいかを学び、体得していくことになります。
2.学習が効率的にできるようになる!
情報デザインに習熟していくと、情報や知識というものに対する理解が深まります。
結果、どの部分をどのように学習していけば学習効率がよくなるのかわかってくるのです。
また教材の制作にも使えます。
使えるどころか、ほとんど必須のスキルかもしれません。
3.資料の作成が得意になる!
会議やプレゼンの資料作り。
ここでも情報デザインはその本領を発揮します。
全体のレイアウト、構成、図表の扱いなどの基本知識から、目的に合わせた高等テクニックまで習得していきましょう。
4.ディスカッション時に全体を把握できるようになる!
ディスカッションなどでは情報がどんどん流れてきます。
ともすれば何の話をしていたかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
情報デザインの力があれば、会議の全体像を把握しながら、話すこともできるようになります。
5.そのほか、いろいろな場面で使える!
そのほか「情報」が関わる場面であれば、いろいろなシチュエーションで情報デザインは役立ちます。
UIデザインや広告デザインも情報デザインの領域にあります。
ある程度基本的な理解ができたら、特にどの場面で情報デザインを役立てたいかと考え、それに合った知識・技術を身に付けていきましょう。
なぜ、私は情報デザインを学ぶのか-
ここで私が情報デザインをやる理由を話しておきましょう。
もちろん先ほど挙げたメリットにも魅力を感じていますが、本質的な興味は別のところにあります。
私は「体系的に整理された知識や技術」に興奮します。
一貫した理念の下、相互に関連しあい、機能的に、ときに美しくすらある“体系”というものに心奪われます。
優れた知識・技術体系は、その習得のハードルを下げてくれます。
さらに高い発展可能性と興味喚起力を内包しているものです。
この世のさまざまな知識や技術に、目的に合った体系化を施していくことができれば、より多くの人が新たな知識・技術を身に付け、それぞれの道を照らす灯りを手に入れられるのではないか。
私はそう考えています。
一方、私自身が物事を体系化する能力に長けているかと言われると、自信を持って「YES」とは言えません。
だから私は情報デザインを学び始めたのです。
そして情報デザインの1分野として、「ナレッジデザイン」という分野を構築したいと思っています。
情報デザインを学ぶことで➡
情報デザインは汎用性が高く、誰もが実践機会のあるスキルです。
LearnTernでは、これからも情報デザインのいろいろなことについて発信していきます。
私自身まだまだ情報デザイン・ビギナーなので、読者の皆さんと一緒に学んでいければいいな、と思います。
ではまた。