知識を視覚化する「コンセプトマップ」を描こう! 学習の価値を高める図解テクニックを学ぶ

知識を視覚化する「コンセプトマップ」を描こう! 学習の価値を高める図解テクニックを学ぶ

学習の価値を高めるコンセプトマップ!

一流の学習者は「視覚的アプローチ」を利用します。

テキストや講義、動画で学習したとしても、自分がどのくらい理解できているかは曖昧なものです。
よほどメタ認知能力に優れていないとわからないでしょう。

また、せっかく学習しても知識間の関係が上手く繋がっておらず、実践的なレベルに到達できない、という悩みもあるでしょう。

文章などの言語的アプローチには性質的な限界があります。
それを打破するのが「視覚的アプローチ」です。

そして、上記のような問題を解決する視覚的アプローチが「コンセプトマップ」です。

「コンセプトマップ」を使いこなせるようになれば、あたなの学習は一気に変わります。

これまでなんとなくで捉えていた学習の輪郭をはっきりと把握できるようになるでしょう。
学習内容を体系的に説明できるようになるはずです。
独立していた知識がつながり、新たな価値を発揮していきます。

さあ、視覚的アプローチの代表「コンセプトマップ」について学んでいきましょう。

コンセプトマップとは

コンセプトマップは、言葉をマップ上に並べ、線でつないだ図のことです。知識の関係性を図にして理解する手段となります。

例としては以下のようなものがあります。

コンセプトマップ「記憶」 コンセプトマップ「メタ認知」

学習内容の要約を文章として表現することは当然できるでしょう。
しかし「文章」と「図」はその性質が違います。(「文と図の違い」について詳しく知りたい人は以下の記事を参考にしてください)

コンセプトマップは知識を図として視覚的に表現できる方法です。
知識を視覚的に表現することには様々なメリットがあります。
順番に見ていきましょう。

 

コンセプトマップは、知識の関係性を視覚的に表現する方法

コンセプトマップを使うメリット

メリット① 知識・概念間の関係が理解できる

コンセプトマップを使う1つ目のメリットは「知識・概念間の関係が理解できる」ことです。
より体系的な理解が期待できます。

順番に学習していっていると、以前に学習した内容と今学習した内容が上手く繋がらないことがあるでしょう。コンセプトマップを使ってその関係性を確認することで、より質の高い知識体系を得ることになります。

また改めて関係性を図示することで発見できるものもあるでしょう。「研究」の文脈ではかなり使えますし、歴史を勉強する時にも面白い発見につながるはずです。

メリット② 全体像の理解・伝達がしやすい

基本的に文章よりも図の方が全体像がすぐに把握できます。
全体像を把握していることは学習において重要です。なぜその部分を学習している(した)のか理解できていないとその価値は半減しかねません。

伝達手段としての性能も高いので「教える側」になった時も有効活用できるでしょう。

メリット③ 学習内容に対してより能動的に関与できる

コンセプトマップを「つくる」作業は簡単ではありません。知識の海から必要な要素を抽出し、それらを効果的にマッピングしなければならないからです。

結果、学習内容に対して多角的な視点から積極的に関与していくことになります。
普通にテキストを読んでいるときには導入しなかった「軸」をつかう場合もあります。

記憶力・理解力向上や創造的発見の促進など、学習において「能動的な関与」の価値は計り知れません。

コンセプトマップの使い方・活用法

メリットをもう少し詳細にイメージしてもらうために、コンセプトマップ活用のシチュエーションを提示していきましょう。

大きく分けると3つ。

学習の「前」「後」、そして「教える時」です。

① 学習”前”に使う

コンセプトマップは復習時に使うイメージが強そうですが、学習前にも使えます。
学習前にコンセプトマップを見ておくことで、自分がどこを学習しているのか「学習の現在位置」が把握できるので、より目的意識や具体的なイメージを持って学習に臨むことができます。

学習前のコンセプトマップ活用の方法を2種類です。

A. 他人が作ったコンセプトマップを使う

ネット書籍先生などから得られるコンセプトマップを利用する方法です。
多くの人が学習している分野だと、探せばけっこうあったりします。

B. とりあえず作ってみる

テキストの目次やネットの情報、先人たちのコメントを活用しながら、とりあえず自分で作ってみるという方法もあります。
当然、まだ学習する前なのでコンセプトマップの精度は低いものになるでしょう。

しかし、先に作ってみてどこが違うか「ズレ」を意識しながら学習することはメタ的な理解の促進、また「知的好奇心」の文脈で考えても有効なことです。

② 学習”後”に使う

一番普通のシチュエーションは学習後に、知識の整理・復習としてコンセプトマップを作ることですね。
学習資料も用いながら、オリジナルのコンセプトマップを作っていきましょう。

作ったコンセプトマップをアウトプット(成果物)として、SNSやブログなどでシェアしても良いかもしれませんね。

③ 教える時に使う

学習者の助けになるものは、教育者側としても有効なものだということです。
コンセプトマップは教えるときにも使えます。
提示のタイミングは①内容に入る前、②各概念の学習が終わった後、③全体の学習が終わった後と、いろいろあります。

また「教える側」でないとしても「誰かに教えるつもり」でコンセプトマップを作るのもありです。「ファインマンテクニック」にコンセプトマップを組み込むといいでしょう。

学習者にとっても「教えること」は有効なのです。(→ラーニングピラミッド

コンセプトマップの基本的な作成手順 4ステップ

最後にコンセプトマップの基本的な作成手順を紹介しておきます。
「より具体的かつ有用なコンセプトマップのつくりかた」についてはまた今後書きたいと思うので(もう少し私自身経験を積んでから…)、ご期待下さい。

STEP1|コンセプトマップ作成の目的・テーマの範囲を明確にする

まずはコンセプトマップの目的とその範囲を明確にする必要があります。
目的によっては切り口やそれぞれの知識の重要性、求められる粒度が変わってきます。

世界史で例を出すならば、「ヨーロッパの支配者の系譜を把握すること」と「ヨーロッパとイスラーム諸国の関係を把握すること」であれば、学習範囲としては近いものがありつつ、登場人物の重要度などは変わってくるでしょう。

コンセプトマップの粒度、細かさも決めておいてください。このレベルのワードは登場させる/させない、などのことです。ここを適当にするとカオスなマップになってしまうかもしれません。

STEP2|重要知識(ワード)を抽出する

次に、定めた目的、粒度に合うワードを抽出していってください。
学習後であれば、まず何も見ずにリスト化していきましょう。

リスト化、と言いましたが、この時点である程度マッピングしていっても大丈夫です。

STEP3|知識間の関係を明確にする

STEP2で出したワードの関係性を整理してきましょう。
ここは理解度の試しどころです。

かなり経験を要する部分もあるので繰り返しの訓練が必要となるかもしれません。

STEP4|描く

あとはコンセプトマップとして図示していくだけです。
デザインはそこまで拘る必要はありませんが、「重要度によって大きさを変える」くらいはしてもいいでしょう。

もう少し全体のバランスを気にする人は「ゲシュタルト要因」について学んでみてください。

ツールはマインドマッピングツールやデザインツールを使うのもありですが、最初は紙と鉛筆でラフを描いたほうが良いです。こっちの方がはるかに速くできると思います。

コンセプトマップを学習に活用しよう

  • コンセプトマップは知識の関係性を図で表現したもの
  • コンセプトマップは関係性や全体像の理解、能動的な関与を促進する
  • コンセプトマップは学習前・学習後・教える時に使える

コンセプトマップを描くことによって確実に理解・記憶が促進されます。
せっかく学んだ内容を何のアウトプットもせずおいておくのもモッタイナイでしょう。

自分の専門分野をいろいろコンセプトマップにして発信するのもありかもしれませんね。

LearnTern「情報デザイン」カテゴリでは引き続き、学習者にとって役立つ視覚的アプローチや情報整理の方法を発信していきます。興味ある人はブックマークかTwitterのフォローよろしくです。

 

とりあえずコンセプトマップを1つ描いてみよう

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