今回のLearnTernでは、学習で図書館を活用するメリットや方法をまとめてみました。
学生や今まで図書館を利用していなかった人にぜひ読んでもらいたい記事です。
新しいことを学ぶ時、何を使う?
あなたは新しいことを学びたい時、教材として何を使いますか?
講座? 体験?
YouTube? 友人?
全部とてもいい選択肢です。
では上で挙げていない、そして代表的な学習教材は?
そう、「本」です。
私は小学校の頃からよく図書館に行っていたこともあり、本が好きです。
だから何かを学ぼうと思った時も、本が最初にきます(厳密にはインターネットですが)。
本は体系的に学ぶ上ではとてもいい教材です。
YouTubeで学べることも増えてきましたが、その内容を伝えてくれる人の権威性で言えば、まだまだ本が強いと思います。(いずれ、過去の名著が動画化されていくかもしれませんが)。
また、本は本同士繋がっている(本の中で別の本が見つかる)ので、学習の網を効率的に広げていくことができます。
そんなわけで私は学習にあたって書籍を使うことを奨めるのですが、しかし本は高い。いえ、一冊一冊は比較的安いかもしれませんが、本格的に学習していくなら複数冊が必要になってきます。手に取った本が本当に有用かもわかりません。
あと、専門書は普通に高いです。
もちろん投資は大切ですよ。でもそうはいかない場合もありますよね。
結果、せっかく興味を持ったことを学習できないのはもったいない!
そんな時に役立つのが「図書館」です。
では、図書館族の私が「学習に図書館を使う」ことについてお話していきます。
図書館を使うメリット
まずは図書館を使うメリットです。
図書館のメリット① 無料(格安)で本を利用できる
まず図書館は本を読み放題ですね。蔵書されているものならいくら読んでもいいわけです。
図書館によっては希望を出して購入してもらうこともできます。高い専門書などで、他の人にも有用なものは図書館に買ってもらうのも良い選択肢です。図書館の価値UPにもつながります。
「無料はわかるけど、格安って何?」と思った人。
基本的に市立図書館などの公共図書館や、自分が所属している組織の図書館(学校などの図書館)は無料で利用できると思います。
しかし、一般の人が大学の図書館などを利用しようと思うとお金がかかってくるのですね。
あとでちらっと紹介しますが、月で利用料を払うところが多いようです。
サブスクですね。
でも数千円で読み放題なので、一瞬で元はとれます。
図書館のメリット② 合わないと思った本はすぐに読むのをやめられる
「買ってみたけど、思っていたのと違う……」
そんな体験、ありませんか?
でも買った以上は読みきらないともったいない。
いわゆるサンクコストですね。
返ってこないとわかっているお金に対して、さらに時間というコストを支払ってしまっている状態。
――図書館なら?
別に一冊あたりのお金がかかっているわけではないので、全部読む必要はないのです。
合わない本はすぐ返せます。
拾い読みしたって財布は痛みません。
私は情報を集めるために、2時間で15冊くらいの本にあたったことがあります。
自分の大学の図書館なのでもちろん無料。
全部買っていたらと思うとゾッとしますね。
一見もったいないようで、時間的価値の高い読み方ができるのも図書館を使うメリットです。
(でもお金持ちの方は経済を回すようお願いします)
図書館のメリット③ 返却期限があるので積読防止になる
図書館の本を借りた場合、返却期限というものがあります。
TSUTAYAと一緒です。
延滞した場合のペナルティは図書館によりけり。
図書館を利用する以上、返却期限はきっちり守りましょう。
で、この返却期限があるため、そこまでにその本を利用しないといけないわけですね。
一度買ってしまえば、そこに期限はありません。無期限で自分のものですから。
それが積読を生んでしまいます。
積読防止になる。
むしろ積読するくらいなら一度返してしまえる。
それが図書館です。
図書館のメリット④ 本との出会いがある
図書館では、本棚にたくさんの本が並べられています。基本的にはNDCですね(あとで説明します)。
古本屋めぐりが趣味の人ならわかってくれると思いますが、こうやって並べられている本を眺めるのも楽しいものです。
その中で読みたい本を抜いてその場ですぐに読み始められるのが図書館です。
学習において最も偶然の要素が強いのが「きっかけ」を得ること。
最初の興味が湧かなければ、当然学習は開始できません。
図書館はそんな素敵な出会いを生んでくれる場所でもあるのです。
自分の知識や技能にオリジナリティが欲しいと思っている人。
図書館を今度の休日に図書館を一周してみませんか?
図書館の種類
「図書館、最高ー‼」
「めっちゃ図書館行きたくなってきたー‼」
「むしろ住みたい」
そんな声が聴こえてきました(幻聴)。
でもちょっと待ってくださいね。
――どこに行く気ですか?
市や区の図書館ですか? もちろんグッドですね。
でも図書館って他にもあるんですよね。
一応、5種類くらい。
知りたいですか(知りたいですよね)?
では図書館の種類について。
どうぞ。
図書館の種類① 公共図書館
まずは市立図書館などの「公共図書館」。
一般人にとっては最も親しみのある図書館でしょう。
自分の地区の図書館がどこにあるか、どんなルール(貸出期間、上限冊数など)知っていますか?
調べたら、レッツゴー。
ご高齢の方が多いという少しもったいない現状を目の当たりにするかもしれませんが、やっぱり図書館は最高。
基本的に無料で使えますし、市民向けにいろいろイベントやっていたりしまう。
ほとんどの図書館はネットも対応していると思うので、上手く使ってくださいね。
図書館の種類② 国立国会図書館
日本唯一の国立図書館です。
日本で出版されたすべての本があるらしいです。
存在の第一目的は国会のサポートなわけですが、一般人も使えます。
なんと京都に関西館もあるとのこと。
私も記事を書く時に初めて知りました。今度行ってみよう。
図書館の種類③ 大学図書館
大学の図書館ですね。研究者や学生のために存在するだけあって、公共図書館よりも専門的な書籍が揃っています。
実は一般の人も利用できる大学図書館が結構あります。
月の利用料を払って契約しないといけなかったりしますが、コスパは抜群です。
本格的な学習を行う人は、自分の行きやすい大学図書館と契約しておきましょう。東大も制限付きですが、行けますよ。
私は大学図書館と公共図書館を使っているわけですが、やはりレパートリーはまったく違いますね。
学問系は大学図書館で、一般系は公共図書館でという感じです。
あとは学生たちと一緒に勉学に励めるというのも密かな利点かもしれませんね。
図書館の種類④ 学校図書館
高校や中学校にも図書館の設置が義務付けられています(規模にもよる)。
しかし一般の人は入れないので今回はスルーです。
図書館の種類⑤ 専門図書館
最後に紹介するのが「専門図書館」。
上記4つに属さない図書館のことで、蔵書のレパートリーが狭く深いという特徴があります。
観光系の図書館や防災の図書館など、普通の図書館にはない資料も多数あるようです。
自分の領域で図書館がないか探してみましょう。
とはいえ、普段の学習にはなかなか使いにくいかもしれません。
というわけで私のおすすめですが、
「公共図書館」と「大学図書館」を使い分けましょう。
図書館おすすめの使い方
最後に、図書館の使い方をちょこっと紹介します。
一応紹介しますが、自分の好きな使い方で大丈夫ですよ(もちろんルールは守りましょう)。
オンラインサービスを有効活用する(検索・予約)
大体どの図書館でもオンラインサービスを提供していると思います。
借りている本の情報の他、本を検索したり、予約したりすることができます。
予約を上手く活用していきましょう。
市立図書館や、複数キャンバスを持つ大学図書館の場合、別館の資料を取り寄せることも可能です。
NDCを活用しよう
NDCとは日本十進分類法のことです。
ほとんどの図書館はこの分類法によって資料を整理しています。
図書館に行ったことのある人なら分かるかもしれませんが、本のラベルや本棚に「336」みたいな数字が書いてあります。「336」は経営管理を表します。
NDCは階層構造になっており、「3–」が社会科学、「33-」が経済、「336」が経営管理という風に見ていくことができます。
NDCを上手く使えば、興味あるジャンルの本棚を効率的に探すことができるようになるでしょう。
本によっては書庫にあることも
図書館の蔵書はすべてが本棚に並んでいるわけではなりません。館内の検索PCやオンラインサービスを見て、書庫にあるとわかったら、司書さんに頼んで取り出してもらいましょう。
本を買うのも大事
ここまで、図書館を学習に利用することを勧めてきましたが、本を買うという選択肢も大切です。
気に入った本はもちろん、辞書的な使い方をする本も購入したほうが利便性が高いでしょう。
また当然、図書館の本に書き込みをすることはできません。書き込みをしたい本については購入を検討しましょう。
さらに、投資が学習を促進することもあります。
お金を払ったのだから、確実に成長したいという心理ですね。
もちろん著者を応援する意味もあります。
学習者と図書館
最後、本を買うという選択肢も大事だと話しました。
図書館の最大のメリットは、よく本の量と幅を増大させられること。
一流の学習者は図書館を使いこなします。
ぜひ貴方も図書館で知の鼓動を感じてみてください。
使える公共図書館と大学図書館を探してみよう