【チェック】あなたの学習者レベルは? 改善できるポイントをチェックしてみよう【自己調整学習者比較】

【チェック】あなたの学習者レベルは? 改善できるポイントをチェックしてみよう【自己調整学習者比較】

今回のLearnTernでは「自己調整学習者の比較表」を取り上げます。
自己調整学習の提唱者Zimmermanが作成したものです。

・自分がどれくらい上手く学習しているのか
・改善できるポイントはどこか

これらを発見するのに使える手段の一つとなっています。
チェックだけでもしてみましょう。

自己調整学習者のプロセス比較

これは「自己調整学習」の初心者と熟達者が、学習にあたってどのようなプロセスを使っているかの比較表です。

「自己調整学習」とは、自分の目的のために学習をコントロールすることだと覚えておけばいいでしょう。

用語とかわからないかもしれませんが、とりあえず表を見ながら自分がどちらに当てはまるかチェックしてみてください。11項目あります。

各項目についてはここから解説していきます。

「予見」時の4項目

まずは「予見」、つまり学習前に関する項目です。

項目① 目標設定

初心者は遠く漠然とした目標を設定しがちです。

目標には「基準」「動機づけ」の役割があります。

「基準」は目標から現状がどれだけ離れているか、近づいているかの評価指標ですね。内省の基になるので、曖昧な目標は学習全体にダメージを与えます。

「動機づけ」はモチベーションを上げる機能。人は一般的に「具体的で行動をイメージしやすい」目標でやる気を上げます。

熟達者の目標設定は「具体的」「階層的」です。
「階層的」というのは「スモールステップ」ですね。

項目② 目標志向

目標の分け方として「パフォーマンス目標」「マスタリー目標」というのがあります。

パフォーマンス目標は「成果」に注目した目標、マスタリー目標は「習熟」に注目した目標です。詳しくは以下の記事で学んでみてください。

学習に最適なのは「マスタリー目標」ですが、初心者はパフォーマンス目標の方を設定してしまいがちですね。

項目③ 自己効力感

「自己効力感」にも差が現れます。

熟達者の高い自己効力感は、動機づけや内省にポジティブな影響を与え、どんどんと正のサイクルを回していくことになるでしょう。

「自己効力感と5つの要因」についてはこちらの記事をどうぞ。

項目④ 興味

興味、知的好奇心も重要なファクターです。

熟達者は内発的興味を持つ重要性を理解しています。
「自己決定理論」あたりを学んで、内発的動機づけを目指してみましょう。

「遂行」時の3項目

次は「遂行」、学習中に関する項目です。

項目⑤ 集中

初心者は上手くプランを設定・遂行できず、さまざまな条件に翻弄されながら学習します。

対して熟達者は、プランを定め、集中して学習を遂行します。当然ながら学習のコスパは高くなり、成長速度も上がります。

項目⑥ 方略

学習方略の利用についても差が見られます。

熟達者は学習を効率的にすすめるための「ガイド(先生やテキストなど)」の価値を知って利用しますし、「自己指導」「イメージ化」など理解や記憶に役立つ方略を実践します。

初心者はガイドを知らず試行錯誤に明け暮ることが多いです。
またネガティブな言葉や障害を作り出してしまう(セルフ・ハンディキャッピング)こともあります。

項目⑦ モニタリング

初心者は「結果」ばかりをモニタリングしてしまいます。結果も大事ですが、改善のためには「過程」のモニタリングが重要です。

熟達者は過程のモニタリングを高い精度で行います。
もしくは他者によるフィードバックを得て精度を上げることもあります。

「自己内省」時の4項目

最後は「自己内省」、学習後に関する項目です。

項目⑧ 自己評価

初心者は自分を評価する機会を見逃したり、避けたりします。悪い評価を得てしまうことにビビっているのですね。
結果、学習の改善機会を逃していくはずです。

熟達者は逆に、積極的な自己評価をのぞみます。
それが学習を前に進めることを知っているからですね。

項目⑨ 帰属

成功や失敗の原因をどこに帰属させるのかも変わってきます。

初心者は「能力」に帰属させがちです。
セルフで落ち込んで、負のスパイラル突入です。

熟達者は「方略」「努力」に帰属させます。
自分だからできないのではなく、方法が適切できなったからできないと考えるのです。

項目⑩ 自己反応

学習中にネガティブなことばかり考えているのはNGです。
学習とは本来ポジティブな行動なのです。

初心者はネガティブな反応を生み出し、熟達者はポジティブな反応を生み出します。
楽しんだモン勝ちです。

項目⑪ 決定

熟達者は「適応的決定」を行います。

これは結果や過程のモニタリングに合わせて、学習方法をフレキシブルに組み換えることです。

初心者は適応的決定ができず、最初に決めた学習プランに固執してしまいがちです。

チェック&カイゼン

どうでしたか?
何項目が熟達者に当てはまったでしょうか?

当てはまった項目には自信を持って、当てはまらなかったコンテンツは改善ポイントとして覚えておきましょう。

 

項目をチェックして、改善項目を一つ決めよう

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