今回のLearnTernでは「逆算読書術」を紹介します。
読書スキルを学んでも上手く使えなかった人は、ぜひこの技術を学んでみてください。
・本を逆から読むことのメリット
・読書テク「質問する」を強制起動する方法
いつもより短めの記事です。サラッと読んで実践してみて。
読書スキルを学んでも上手く使えない……
「理解するための7つの方法」について紹介したことがありました。
本の内容をより理解するための7つのスキルです。
どれも理解のためには重要な必須スキル。
しかしながら、知識としてゲットできても、スキルとして実践するのは難しかったかもしれません。
人によっては「質問する」が上手くいかなかったり。
そんな人は今回紹介する「逆算読書術」を試してみてください。
「逆算読書術」とは
「逆算読書術」はその名の通り、本を逆から読んでいく方法です。
と言っても、最後のページから順番に読んでいくわけではありません。
前から順番に読むのではなく、途中から読み始めるのです。
そうすると「わからない言葉」や「わからないロジック」と出会います。
そこからページを戻って「わからない言葉」や「わからないロジック」の意味を探しに行くのです。
これが逆算読書術の基本フローになります。
「逆算読書術」のメリット
逆算読書術のメリットを挙げてみましょう。
メリット① 「質問する」を実践できる
「理解するための7つの方法」の一つにして重要なスキルである「質問する」。
逆算読書術では「わからない言葉」「わからないロジック」を探しに戻ってきます。
その過程で確実に「質問する」スキルを使うのですね。
「質問する」が上手く使えない人は、まずは逆算読書術で体験してみましょう。
メリット② 目的意識を強化できる
逆算読書術でページを遡る時、私たちは明確な目的意識を持って文章を追いかけます。
逆算読書術でなければ「なんとなく読んでしまっていた」場所も、集中して読んでいくことが出来るのです。
「目的を持って読書する」のはとても大事なことですが、難しい本や慣れていない本を読んでいると意外と忘れがち。リソースが不足するからですね。
逆算読書術はこのような壁も突破します。
メリット③ わかる/わからないの感覚を磨ける
逆算読書術をしていると当たり前に「わからない部分」が出てきます。
読んでいないので当然です。
しかし普通に前から読んでいても、私たちは理解していなかったりします。
そういう時、私たちは「わかったふり」をするのです。
その「わかったふり」が積み重なった結果、曖昧な理解のまま読書を終えてしまうのですね。
この「わかった/わからない」の弁別能力は、学習者にとってメチャクチャ重要です。
逆算読書術ではこの「わかった/わからない」の感覚も磨けます。
メリット④ ショートカットできる
逆算読書術ではすべての文章を隅から隅まで読むわけではありません。
わからない部分だけ遡るからです。
読む文字数が少なくなれば、所要時間もそれに応じてショートカットできます。
ストレスもカットです。
そうして次の本を読んだり、実践したりするのにリソースを回せます。
イイことづくめですね。
「逆算読書術」が使える場合/使えない場合
イイことづくめな逆算読書術ですが、上手く使えない場合もやはりあります。
逆算読書術が使いにくい場合
まず「物語」には使えないですね。
正確に言えば、使ったらもったいないです。物語の楽しみが減ってしまいます。
「〇〇するための27のテクニック」みたいな羅列系の本にも使いにくいかもしれません。
一つ一つのトピックが連続的につながっていなければ、そこを遡っても仕方ないのです。
各トピック内で使うことは可能かもしれませんね。
逆算読書術がおすすめできる場合
「教科書」系はきわめてオススメです。
とても上手く構成されている教科書なら前から読めばいいのですが、ほとんどの教科書はそんなに上手くできていません。すでに熟達している人が書いているので、学習者とのギャップが生まれてしまっているからですね。知識バイアスというやつです。
そんな「教科書」も逆算読書術を駆使すればムダなく学習していけます。
教科書のような「体系的にまとまった本」が逆算読書術のメインターゲットですね。
本の読み方は一つじゃない
本の読み方というのはいろいろあります。
一つの読み方にこだわる必要はまったくないのです。
今日は「逆算読書術」を紹介しました。
上手く使えば、いろいろな分野の基礎を学ぶのが速くなります。
ぜひ試してみてください。
逆算読書術にトライしよう
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