【教材の選び方①】トップダウン式に学ぶために「全体像」がある教材を選ぼう!

【教材の選び方①】トップダウン式に学ぶために「全体像」がある教材を選ぼう!

教材の選び方-学習者にとって不可欠なスキル

新しいことを学ぶためには「教材」が必要です。
学校教育の場では基本的に与えられていた教材。学校以外の場では自分で探し、選ばなければなりません。

そして、どのような教材を選ぶかどうかが、「学習の精度」を高めます。

最初に合っていない教材を選んでしまうことで、せっかくの学習意欲が下がってしまったらもったいない!

一流の学習者にとって「教材の選び方」は重要なスキルの1つなのです。

そんなわけで今日のLearnTernでは、「【教材の選び方①】トップダウン式のための教材」というテーマでやっていきます。

基本的な教材の選び方

まずは基本的な教材の選び方を見ておきましょう。

前提として、教材選択の軸はフェーズによって変わります

初心者と中級者と上級者、最適な教材が変わるのはたぶん分かると思います。
これ、内容的な話だけではありません。
教材のタイプも関係あります。

教材のタイプというのは、「図解系」とか「教科書系」とか「専門書系」とか、あと「動画」とかです。

内容が同じレベルでも、表現の仕方に差があります。
例えば「事例集系」は中・上級者には効果がありますが、初級者には向いていません。
「やり方系」は初級者向きですが、上級者には扱いづらい部分があるでしょう。

また「初級者用」とか「入門」というタイトルに騙されないようにしてください。
中を見てみると、初級者には難しい(もしくは苦手なイメージを与えてしまう)ものもあります。
逆に「入門」と書いていていも、上級者に役立つ教材もあります。

まずは提供側が与えてくるイメージから離れて、中身がその時の軸に合っているかを確かめるようにしましょう。

で、今回は「初級者向け」の教材の選び方を解説します。
初級者にとっての軸には「わかりやすい」「楽しめる」当然もありますが、最も重要な軸は「全体像をつかめるかどうか」です。

トップダウン式とボトムアップ式の学習

「全体像をつかめるかどうか」がなぜ重要なのか。

その話をするためにまずは2つの学習タイプについてお伝えしましょう。

「トップダウン」式と「ボトムアップ」式です。

「トップダウン」は全体から部分へ、「ボトムアップ」は部分から全体へ、という意味に捉えてください。

まず、何も意識していない学習の多くは「ボトムアップ」式です。
部分を順番に習っていき、最終的に統合されます。

学校での勉強はどうだったでしょうか?
多くの先生はボトムアップ式で教えていたかもしれません。
歴史なんかはかなりボトムアップ感ありませんでしたか?

もう1つの「トップダウン」式では、まず学習する分野の全体像を掴みます。
全体的なつながりや、目的を先に把握してから、細部の学習を進めていきます。

ボトムアップ式が悪いことばかりというわけではありません。
小学生や興味のない人にトップダウン式で教えても微妙だったりします。

しかし、基本的に学習効率が良いのは、トップダウン式です。

学習というのは作品作りに似ています。
例えば彫刻を作る場合、いきなり細部から整えていくより、まずは全体の形を彫ってから細部を削っていく方が効率良さげですよね。

トップダウン式の学習も同じです。

特に独学者や意欲の高い初心者はトップダウン式の学習を目指しましょう。

トップダウン式学習のための教材の選び方【全体像】

軸の話に戻ります。

「全体像をつかめるかどうか」

これはトップダウン式の学習を確実にするための軸であることがおわかりいただけたでしょうか。

では、教材の選び方を見ていきましょう。

① 一番の教材は「その分野に精通した人」

「その分野に精通した人」から学ぶのが実は一番です。
まずはその人から全体像を教えてもらいましょう。

直接でなくてもYoutubeなどの動画になっている場合もあります。
最近は動画での学習も増えていますね。

② 図解系もグッド

最近流行りの「図解系」。
これも非常にグッドな教材と言えるでしょう。

図解の効果はまさに「全体→部分」の理解をしやすくするものだからです。

図解の中でも「全体像」を図解しているものを探してみてください。

③ 中高生向けテキストも良い選択

中高生向けのテキストも良いかもしれません。
教育機関の多くは「体系的に」教えることを重要視しています。
したがって、そこで使われるテキストは体系的、つまり全体像をもったものになっているのです。

目次と見出しを上手く活用できれば、「全体像把握」につながるでしょう。

同じ理由から資格のテキストもありです。

④ マンガで学ぶ系

マンガで学ぶ系も場合によっては良いかもしれません。
このタイプの教材のメリットは短い時間で学べることです。
部分部分の内容は薄い場合も多いですが、サラッと全体をストレスなく学習するのには適しています。

教材の選び方を身に着けよう

-教材選択は学習者の必須スキル!
-学習者のフェーズごとに適した教材も違う
-トップダウン式とボトムアップ式の学習がある
-初心者の軸は「全体像がつかめるかどうか」

今回はトップダウン式の学習に適した教材の選び方を解説しました。

また「トップダウン式の学習の進め方」や「その他の教材の選び方」も紹介していきたいと思います。

 

トップダウン式に適した教材を探してみよう

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