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1万時間の法則は嘘? 一流になるために必要なのは「時間」だけじゃない!

1万時間の法則は嘘? 一流になるために必要なのは「時間」だけじゃない!

今回のLearnTernでは「1万時間の法則」を紹介します。
1万時間の法則は嘘とも言われていますが、実際のところどうなのでしょうか?
一流になるために本当に必要なものとは?
気になる方はぜひどうぞ。

1万時間の法則とは

1万時間の法則とは、一流の成功を修めるためには1万時間の練習が必要であるとする法則です。

1万時間の法則はEricssonが行った研究に基づくものですが、1万時間の法則自体はGladwellが著書『OUTLIERS(邦訳:天才!成功する人々の法則)』の中で提唱したものになります。

1万時間は、一日9時間の練習をしたとして約3年

Ericssonの有名な論文『The Role of Deliberate Practice in the Acquisition of Expert Performance』の中ではバイオリニストの練習方法について研究されており、実際に一流のバイオリニストは集中した練習を毎日何時間も行っているようです。

3年経てばある程度の習熟は得られそうなので、納得感はある1万時間の法則。
しかし逆に言えば、1万時間をかければ誰でも一流になれるのでしょうか?

「1万時間の法則は嘘」だとする声もあります。

今回は1万時間の法則の真実とより重要なメッセージについて考えていきましょう。

1万時間の法則は嘘?

僕が1万時間の法則は嘘なのかと聞かれたら、「50%くらい嘘」と答えます。

先程も言いましたが、研究をしてたいEricssonは1万時間の法則を提唱していないんですね。Gladwellがその研究を引用しつつ提唱しただけです。

そしてなんと、Ericssonは1万時間の法則を撤回するようGladwellに言ったという話もあります。

実際、1万時間というのは「成功している人たちの平均値」ですね。

何が問題なのかというと、

  • もっと長くかかった人、短かった人もいる
  • 成功した人しか見ていない(1万時間やって無理だった人もいるかも)

EricssonはDaniel Goleman(EQの人)のインタビューでこう答えています。

「機械的に同じことをくりかえしても何も得られません。目標に近づくよう修正を重ねることが大切なのです」

1万時間の法則では「時間」に注目していますが、より重要になるのは「練習の質」なのです。

1万時間より大事な練習・学習の質

一流と呼ばれる人々の練習には一つの共通点があります。

――質が高いことです。

Ericssonの言う通り、同じことばかり繰り返しても、改善のサイクルを回さなければ成長はありません。自動化していくだけです。

ここで一つ、重要なことを言います。

――練習・学習の質を高めることは誰にでもできる。

一流の学習者は誰かを褒め称えるために「天才」と言っても、自分と区別するために「天才」という言葉を使いません。

その人は、練習の質を高め、量を重ねたからその能力を身につけることができたのです。このようなマインドセットを持てるようになっておきましょう。

もちろん練習の質を高めるのは難しいことです。
環境も必要だったりします。

でも、できることなのです。
それを知らずに一流の人々を自分とは違う生き物だと区切ってしまうのは、ちょっともったいないと僕は思います。

練習・学習の質を高めるためには?

この記事は1万時間の法則の解説記事ですが、ここから「練習・学習の質を高める方法」についてお話します。

一流の人々がやっている練習方法ですね。
今回は3つ、抽出しました。

  1. 一つ一つの練習に目標を持つ
  2. フィードバックが得られるようにする
  3. 集中する

① 一つ一つの練習に目標を持つ

練習において目標を持っている人は多いはず。
しかし一流の目標は一味違います。

具体的かつ困難、そして一つ一つの練習に対して目標が与えられています。
その目標を達成することで確実に成長していくのです。

したがってスモールステップの考え方を採用すると良いと思います。

② フィードバックが得られるようにする

プロのスポーツ選手や音楽家にはコーチがついていたりします。

そしてコーチから細かいフィードバックをもらいながら動きを修正していくのです。

専属のコーチをつけられるのが一番ですが、それ以外にもフィードバックを得る方法はあります。
数値を出したり、ビデオを撮ったり、他の人にフィードバックを頼んだり。

とにかく何らかのフィードバックを得なければ改善のきっかけが得られません。

③ 集中する

一流の人々は漫然と1万時間の練習を重ねてきているのではありません。

一分一分の練習に対して高い集中力を発揮しているのです。
とても単純なことですが、この「集中する」というのが何よりも大事なのです。

『左ききのエレン』という漫画でも才能の正体を「集中力の質」だと定義しています。
(やる気が湧いてくる漫画なのでよければ読んでみてください!)

自分が普段の練習や学習でどの程度集中しているか、メタ認知してみてください。
「フロー体験」の記事も参考になるのでぜひ。

1万時間の法則のメッセージ

1万時間という「量」の話から練習の「質」の話をしてきました。
ここでもう一度「量」の話に戻ります。

本当に、1万時間の法則は嘘なのでしょうか?

1万時間の法則は正確性を欠いていると言わざるを得ませんが、しかし一つの真実を提示していると思います。

――一流になるために「量」は避けられない。

「量」だけではダメかもしれませんが、「量」は前提なのです。
半端な練習量で一流になった人を見聞きしたことはありません。

一流の人々はこれくらい練習しているぞ、というのを知らしめた意味で、1万時間の法則には大きな貢献があります。

そこから何を感じ取り、考え、行動するかは僕ら次第なわけです。

1万時間の法則を正しく認識しよう

今回は1万時間の法則の真偽と、練習の質を高める方法について解説してきました。

1万時間の法則は、ただ1万時間やれば一流になれるという甘い(?)法則ではありません。
でも練習の量と質を共に上げることができれば、誰でも一流になれるのです。

しかし実際には難しいです。つまり、練習の量と質を上げつづけるのが難しいのです。

LearnTernでは学習に役立つ理論や考え方、方法論やStoryをお伝えしています。
ぜひ役立てていただければと思います。

まずは「メタ認知」あたりからどうぞ。

あとこちらは有料のnoteになるのですが、【能力開発】についての話も書いているので、「自分の可能性は信じているけど何をしたらいいかわからない」という人は是非。

 

次の練習(学習)に細かい目標を設定しよう

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