どうも、LearnTern(ランタン)を運営しているAkiです。
他のカテゴリ(「学習法」「情報デザイン」「認知心理学(とか)」)では基本自己紹介しないので、初めて私のことを知った人もいるかも知れません。
この記事が属するカテゴリ「Story」では、他カテゴリよりもう少し楽な感じで発信していきます。
他カテゴリではそれぞれ学習に役立つ理論やメソッドをきっちり紹介していますが、「Story」では、より多角的な視点から「学習」というものについて考えられたらいいな、と思ったりしています。
私自身のことについても発信したりするかもしれません(興味ないって?)。
そんなこんなで「Story」の一発目は、【全5回】連載で「LearnTernと学習」みたいな感じでやっていきます。
よろしくどうぞ。
第1回目の問いは「学び方を学ぶって何?」です。
あなたの【学習者歴】は?
【学習者歴】を尋ねられたら、何年と答えますか?
大半の日本人は小学校・中学校で9年間、「学生 = 専門学習者」をやっています。
高校に行けばさらに3年、大学や専門学校に行けばさらに2-4年、「専門学習者」なわけです。
学生以後も学習機会はあるでしょう。
『LIFE SHEFT』などで人生100年時代が叫ばれてから時が経ち、政府も生涯学習を推進しています。
「学習」というのは私たちの人生と共にあるものです。
しかし、私たちは驚くほど「学習」に関して無知です。
「学び方」ってあんまり習わないですよね?
自分の脳の仕組みとか、記憶の仕組みとか知らない人が多いと思います。
10年以上も1つの道を歩めば、それなりにその道について喋れるはずです。
でもこと「学習」関すると、その【学習者歴】に比べて、知っていることが少なすぎるんですよね。
「より上を目指す方法」を知らないだけならともかく、「間違った方法」を間違っていると思わないままに使っていたりします。
無知の無知状態ですよ。
「学び方」は「走り方」?「歩き方」?
「学び方」を学んだほうが良い、みたいなのは説明しなくてもわかると思います。
短距離走の選手は「走り方」を学ぶし、
野球プレイヤーは「打ち方」「投げ方」「捕り方」を学びます。
本来、「学び方」も同じように考えられます。
一方で、
人は「呼吸法」を意識的には学ばずに呼吸をするし、
「歩き方」を学ばなくても気がついたら歩いています。
「学び方」はこっちに分類されがちなんです。
人生の中で「学習」ってめっちゃ多いので、いちいち「学び方」を意識的に学習する必要はなくなっています。
でもですよ。
武術の達人は「呼吸」や「歩き」を学び、究めて、常人よりも遥かに高いレベルで行っています。
「学習」の達人になれたら、なんかすごそうじゃないですか?
学習のスピードや質が上がれば仕事も趣味もやりたい放題ですよ。
学び方を学ぶ とは
と、学習レベルが上がれば良いっていうのは皆わかってます。
実際、「勉強法」とか「学習法」とかの本めっちゃ売れますよね。
でもアレ系の本は個人の成功体験ベースだったりして、自分に応用できるかって話になると微妙だったりします。裏にある「本質」「仕組み」がわからないとダメなわけです。
そこで私が言う「学び方を学ぶ」って何なのかイメージを共有しておきます。
端的にいうとさっき行った「本質」とか「仕組み」を学ぼう、ということですよね。
まずは「認知科学」が主なステージです。
認知科学の研究者の中には、学習とか記憶とかを専門にしている人たちがいます。
その人達がいろいろなことを解き明かしています。
その中には一般人の考えをバッサリ否定しているものも多いです。
「教育心理学」も関係してきます。
教育心理学は研究室と教室の乖離が指摘されている分野の1つです。
せっかく研究されているのに、実用していかないともったいないですよね。
この辺の学問分野についての詳しい話はまたいつかするかもです。興味ある人はその記事を待つか、自分で調べてみてください。
こういった「本質」「仕組み」を学べば、巷にあふれる勉強本が意味を持ってきたりします。
「この人の勉強法って、つまり脳のこの仕組みを利用してるから効果的なんだ」
「これは言語化されていないエッセンスが隠れているな……」
みたいな感じで分析できるようになるでしょう。
もちろん自分の「学び方」を分析することも出来ますよね。
この段階に入ればわかるんですけど、実は「学び方」の知識だけ仕入れても意外と上手くいかないものです。
「学び」って「スキル」なんですよね。
だから知識を入れるだけではなく、それを使いこなせるよう習熟していくことが必要になります。
私も絶賛修行中です。
学び方を学べば、学びは楽しくなる
「学び方を学ぶ」ことについてイメージしていただけだでしょうか?
けっこうザックリ書いたので、わからなかったらTwitterとかで質問ください。
(気が向けば答えるはずです)
実は「学び方を学ぶ」メリットは学習を効率化することだけではありません。
「学習」というプロセスを対象化することによって、「学習」はある種のゲームに変わります。もしくは物語(Story)ですね。
たぶん何も知らなかった時より学習自体が楽しくなるのでは、なんて思ったりします。
楽しくないよりは、楽しい方がいいですよね。
際立つ学習者になろう
そんなこんなでLearnTernでは学習に役立つ情報・知識、発信してまいります。
この発信自体、私の学習プロセスの一貫です。
アウトプットが学習の価値を高める、のももちろんです。
さらに言えば、偉そうに理論とか話してて、自分が全然応用してなかったら「どうなん?」ってなりますよね。
自分にプレッシャーを与える一手段なわけです。
興味あるコンテンツから読んでいただけたらなーと思います。
Twitterでも学習系ツイートをしたりしなかったりするので、よろしければそちらもどうぞ。
こんな感じで【全5回】の1回目、「学び方を学ぶ」についてでした。
次回は「私にとって学習とは? イメージを伝えてみる」です。
ではまた。