今回のLearnTernでは「プログラム学習」を紹介します。
プログラム学習には5つの原理がありますが、これらはプログラム学習以外でもきわめて有用なルールです。
さっくり学んでおきましょう。
プログラム学習とは
プログラム学習はオペラント条件付けを学習に応用するために考えられたものです。
心理学をかじった人なら知ってる率の高いSkinnerが提唱しました。1960年代からあります。
オペラント条件付けに関して気になる人はググって見てください。LearnTernでは行動主義心理学自体はあまり取り上げないようにしています。理由は、勉強してみたらわかるかも。
何にせよ、プログラム学習は学習者がより効率よく、意欲を保って学習できるように考えられた方法論です。
プログラム学習の5つの原理
① スモールステップの原理
② 即時確認の原理
③ 積極的反応の原理
④ 自己ペースの原理
⑤ 学習者検証の原理
プログラム学習には5つの原理があります。原理というと堅苦しく感じるかもしれませんが、全部シンプルです。
ぶっちゃけ、プログラム学習がどんなものかよりも、プログラム学習の5つの原理の方を覚えてください。学習がうまく行かない原因を考えるのに役立ちます。
プログラム学習の原理① スモールステップの原理
「スモールステップの原理」は学習内容を小さな単位(ステップ)でわかりやすく、着実に学んでいくルールです。
スモールステップの原理については、実は別の記事でも解説しています。より詳しく知りたい人はそちらで。
プログラム学習の原理② 即時確認(フィードバック)の原理
「即時確認の原理」は、即時フィードバックと言い換えた方がわかりやすいかもしれません。
これは学習者のアクションに対するフィードバックはできる限り時間的に近い方が良いというルールです。
どこを間違えたか、改善ポイントはどこなのか、すぐにわかった方が改善しやすくなります。
また、理解度の確認や進捗調整、学習意欲の向上にもメリットがあります。
プログラム学習の原理③ 積極的反応の原理
「積極的反応の原理」は、学習者自身の積極的な態度が学習成果につながるというルールです。アクティブに学びましょう。
独学者には無縁そうな(問題なさそうな)ルールですが、意外とテキストや教材をなぞるだけの学習になっていたりします。
よりアクティブに学べないか、考えてみましょう。
プログラム学習の原理④ 自己ペースの原理
「自己ペースの原理」は、学習者自身のペースで学習を進めようというルールです。
単純な一斉授業ではクリアできないルールですね。
自分がやりやすいペースに加えて、自分がもっとも集中できる、パフォーマンスの上がるペースを探しましょう。
プログラム学習の原理⑤ 学習者検証の原理
「学習者検証の原理」は、自分で学習成果をチェックしようというルールです。
先生やコーチに見てもらうのもいいですが、自分自身での評価も欠かしてはいけません。
メタ認知能力のレベルアップにも繋がります。
プログラム学習を参考にしてみる
① スモールステップの原理
② 即時確認の原理
③ 積極的反応の原理
④ 自己ペースの原理
⑤ 学習者検証の原理
プログラム学習の5つの原理、わかりましたか?
自分の学習がうまく行っていない時の、簡易版チェックリストに使えます。教えるときにも使えるので、ぜひ覚えて活用して下さい。
自分で活用してくださいね(積極的反応の原理)。
プログラム学習の原理で自分の学習をチェックしてみよう