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【あなたはどっち?】成長マインドセットと固定マインドセット、一流の学習者に求められる大前提とは

【あなたはどっち?】成長マインドセットと固定マインドセット、一流の学習者に求められる大前提とは

成長マインドセットと固定マインドセット

“アインシュタインやモーツァルトでさえ、「彼ら」になるために何年もの努力を費やさなければならなかったのだ”
(Carol S. Dweck, 2007, ‘The Perils and Promises of Praise’ より筆者訳)

「失敗は避難されるもの」
「努力はダサいもの」
「結果は才能によって決まるもの」

あなたはどう思いますか?

まあこの記事を読んでいる人の多くはとりあえず「No!」と答えるかもしれませんが、一度落ち着いて振り返ってみてください。

「まあ自分ならこの程度かな……」
「頑張っても失敗したら笑われるし……やめとこうかな」
「えー全然勉強してないよー(めっちゃやったけど)」

そんな風に考えたこと、ないでしょうか?

心理学の世界には「固定マインドセット」と「成長マインドセット」という考え方があります。

LearnTernの目的の1つは「一流の学習者を増やす」ことですが、一流の学習者となるための最低条件が「成長マインドセットを持っていること」なのです。

今回は固定マインドセットと成長マインドセットの違い、そして成長マインドセットを手に入れるためにトライしていほしいことについて書きます。

固定マインドセットとは

固定マインドセットとは、「知能」は変化しないものだと考える在り方のことです。

固定マインドセットの前提

固定マインドセットの前提にあるのは、

「知能はそれぞれの人に固定されたもので、変化しない」
「優秀な人は努力しなくても難題をクリアできる」

という考え方です。

固定マインドセットを持った人は、その考え方から成長機会を失ってしまうこともあります。
その原因となっているのは、固定マインドセットの意識の焦点です

固定マインドセットの特徴「どう見られているか」

固定マインドセットの人は「自分がどのように評価されているか」を気にします。
つまり、自分が優秀か、賢く見られているか、ということを心配するのです。

彼らは「優秀な人は努力しなくても難題をクリアできる」という前提を持っているため、「努力=ネガティブなもの」と認識しています。課題達成のために努力するのは、才能の欠如を証明していることだと考えるのです。

結果、固定マインドセットを持った人が難題にぶつかり失敗すると、それ以上の恥を避けるため努力するのを止めてしまったり、やる気をなくしてしまったりするのです。

成功した人のマネをしてみるも上手く行かず、1週間かそこらでやめてしまう人の多くは「固定マインドセットを持っている」のかもしれません。

成長マインドセットとは

固定マインドセットとは、「知能」は努力によって変化するものだと考える在り方のことです。

成長マインドセットの前提

成長マインドセットの前提にあるのは、

「知能は努力次第で成長する」
「難題をクリアするためには努力が必要だ」

という考え方です。

成長マインドセットを持った人は、固定マインドセットに人とは意識の焦点が全く異なります。

成長マインドセットの特徴

成長マインドセットの人が気にするのは「学ぶこと」

彼らにとって、「失敗」は恥ずかしいことではありません。学習機会なのです。
「努力=ポジティブなもの」と認識しているので、固定マインドセットとは真逆ですね。

成長マインドセットを持った人が難題にぶつかり失敗した時、彼らは「努力の量が足りなかった」もしくは「努力の戦略(質)を変えてみよう」を考えます。

成長マインドセットと固定マインドセット、
どちらの成長率が高いか、よくわかるでしょう。

急成長している人たちをこの観点から分析してみると、全員が成長マインドセットを持っているのです。
成長マインドセットが教育上ポジティブな影響力を持つことは教育心理学の世界でも支持されていることです。

成長マインドセットと「脳の可塑性」

ここで少し、「脳の可塑性」についてのお話です。

「脳の可塑生」とは、環境や状況、行動に応じて脳が自身を変化させていく性質のことです。

端的にいうと、脳は変化するし、成長するものなのです。
そしてその変化は、脳の持ち主がどのように脳を使用するかに依存します。

まさに固定マインドセットを否定し、成長マインドセットを肯定する話です。

かつては脳は一定の年齢を超えると衰えていくだけだとする説が強かったですが、最近では、「確かに衰える一方な部分もあるが、そうでなく可塑性を保つ部分もある」という報告も多くなっています。

しかし固定マインドセットに従った行動しかしなければ、脳もそれ相応の成長しか見せてくれません。
成長マインドセットを持つことが、脳のアンチエイジングにもつながるのです。

成長マインドセットを持つためにできること

最後に、成長マインドセットを持つためにできることを1つ、提案します。

結局は前提を再認識すればいいのです。

「知能は成長する」ことを実感する

やり方としては、「記憶力トレーニング」などがいいのではないでしょうか?
「記憶力」はかなり「知能」と近い印象がある能力ですし、記憶力を上げることができれば仕事や学習も捗ります。

LearnTernでも記憶力を上げる方法や記憶術記憶の仕組みついて紹介しているので参考にしてみてください。

もう1つ、提案するとしたら、「失敗に麻痺する」ことかもしれません。
固定マインドセットは過度に失敗を怖れ、恥ずかしいものだと考えています。

とにかく行動して失敗することで、失敗に慣れ、失敗を成長機会とする体験を増やすことが大切です。

固定マインドセットから成長マインドセットへ

  • 固定マインドセットは「知能」は変化しない、努力はダサいものと考える
  • 成長マインドセットは「知能」は変化する、失敗は成長機会で努力は必須と考える
  • 成長マインドセットの方が、学習効率が上がる

一流の学習者を目指すのに、固定マインドセットを持っていては何も始まりません。
まずは成長マインドセットを獲得しに行きましょう。

他者から学ぶ場合にも固定マインドセットは邪魔をしてきます。

「あの人にはできても、私にはムリだよ……」
となっていては、多くの成長機会を失ってしまうことでしょう。

逆に、現在固定マインドセットな人は、成長マインドセットを獲得することで圧倒的な成長率を手に入れられるかもしれません。

 

成長マインドセットを獲得するために行動を始めよう

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