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【SKILL】認知カウンセリング、6つの技法を使いこなして学習者レベルを上げよう【教授レベルも】

【SKILL】認知カウンセリング、6つの技法を使いこなして学習者レベルを上げよう【教授レベルも】

今回のLearnTernでは「認知カウンセリング」を紹介します。
認知カウンセリングの6技法を使いこなすことができれば、理解するためのアプローチをゲットできるかもしれません。

本来は研究者・教育者側のスキルですが、本記事では学習者自身での利用もを想定しています。使ってみてください。

認知カウンセリングとは?

認知カウンセリングとは、学習や理解に問題を抱える人を、個別の相談・支援を通して助けていく取組みのことです。
カウンセリングの学習者バージョンだと思ってください。

提唱者は市川伸一さん。
以前、「教えて考えさせる授業」の記事でも登場しました。

認知カウンセリングは、ギャップの開きやすい「理論」と「実践」を結びつける重要な取組みです。教育者の方はぜひ頭と身体に叩き込んでください。

認知カウンセリングの目的は2つ。

① 認知心理学の理論に基づくアプローチの有効性を実践的に検討する
② 実践における学習の問題点を認知心理学の立場から理論的に検討する

「理論⇔実践」を目指しているのが認知カウンセリングなのです。

認知カウンセリングの効果、メリット

認知カウンセリングは素晴らしい取組みですが「学問の事情とか知るか!」という人もいるでしょう。

認知カウンセリングの効果を見ていきます。

認知カウンセリングの効果① 自己学習力が身につく

認知カウンセリングは、学習者自身の思考を促します。
あとで紹介する6技法を見ればわかりますが、学習者自身が相当にエネルギーを使うカウンセリング法です。

結果、学習者は自分で学ぶ力を身に着けていくことができるのです。

これは私的な意見ですが、認知カウンセリングは「カウンセリングする側」も学習力を上げることができると思います。

認知カウンセリングの効果② 理解する方法を理解できる

認知カウンセリングの6技法は、学習者が「何を理解できていないか」「なぜ理解できていないのか」を明らかにしてくれます。

そのプロセスを繰り返すことで、学習者自身が理解する方法を体感し、習得できるのです。

これは私的な意見ですが、認知カウンセリングは(以下略)。

認知カウンセリングの効果③ 学習意欲を維持・向上させられる

認知カウンセリングに取り組むことで「わからないことを、わかるようにしていく」プロセスを実感できます。

学習者がモチベーションを落とす大きな原因の一つは「理解できない」ことによる自己効力感の低下です。

認知カウンセリングは自己効力感のキープ、むしろ向上すら期待できるでしょう。

認知カウンセリングの6技法

認知カウンセリングには6つの技法があります。

■ 自己診断
■ 診断的質問
■ 仮想的教示
■ 比喩的説明
■ 図式的説明
■ 教訓帰納

認知カウンセリングの技法① 自己診断

「どこが(何が)わかっていないのか」「なぜわからないのか」を学習者自身に言語化させます。

実際には言えないことが多いですが、質問を重ねつつ、より具体的な言語化を目指しましょう。
「わからない」部分や理由を詳細にすることが、理解につながるのだと認識できるようにします。

メタ認知能力を伸ばす上でも最も重要な技法です。

認知カウンセリングの技法② 診断的質問

どこまでわかっているかを試す質問をしましょう。
認知カウンセリングをやる側は「学習者の答え→どう誤っているか」を予測するレパートリーを増やすことを目指します。

学習者自身で診断的質問をするのは難しいそうですが、やってみましょう。
もう一人の自分を想定し、質問します。

「テスト効果」を促す意味もあるので、習慣づけられれば強いです。

認知カウンセリングの技法③ 仮想的教示

学習した内容を「その内容を知らない人に教えるつもりで」話させてみましょう。

理解できていない部分は話せません。
「本当はよくわかっていないのだ」ということをメタ認知させることが目的です。

また説明を通して、理解が深まることもあります

学習者は「ファインマンテクニック」も参考にしてみてください。

認知カウンセリングの技法④ 比喩的説明

説明シリーズです。今度は「比喩」を使って説明させてみましょう。

比喩を使うためには、その概念の本質を理解している必要があります。
その部分が理解できているかどうかを確かめるのが目的です。

ただし、比喩によって誤った理解をしてしまうこともあるので十分に注意してください。

学習者自身でも「これと似たようなことはないかな?」と考える習慣をつけてみましょう。

認知カウンセリングの技法⑤ 図式的説明

説明シリーズ。今度は図式を使っての説明です。
LearnTernでもたまに取り上げる「ビジュアライズ」ですね。

図式を使うためには、関係性を理解している必要があります。
その部分の理解度を確認することが目的です。

学習者が出来なかった場合、カウンセラー側が図式を示してやり、それを用いて説明できるかをテストしてみましょう。

学習者自身も普段からビジュアライズの習慣をつけておくといいです。
「コンセプトマップ」あたりから始めるいいかもしれません。

認知カウンセリングの技法⑥ 教訓帰納

教訓帰納は「理解したあと」に用いられる技法です。

「なぜ理解できなかったのか」を問います。
原因や状況を一般化・抽象化して「教訓」として保存しておくことが、次の学習につながります。

またこのタイミングで「理解する方法」の定着を目指します。

学習者自身でも積極的に教訓帰納はやっておきましょう。

認知カウンセリングを学習者自身がつかう

■ 自己診断
■ 診断的質問
■ 仮想的教示
■ 比喩的説明
■ 図式的説明
■ 教訓帰納

認知カウンセリングは、学習者自身だけでも実行可能です。
LearnTernのコンセプト的にはやってもらわない困ります。

いきなり全部やる必要はありません。
一つずつでも大丈夫です。

まずは「自己診断」「仮想的教示」「教訓帰納」あたりのエキスパートを目指しましょう。

LearnTernのほか記事の情報も参考にしつつ、「認知カウンセラー」兼「一流の学習者」になってください。

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6技法のどれかを使ってみよう

 

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