今回のLearnTernでは「ポモドーロテクニック」を紹介します。
ポモドーロテクニックは「25分+5分」で集中力を上げる時間管理術です。
・ポモドーロテクニックの5ステップがわかる
・ポモドーロテクニックでさらにレベルアップするための方法がわかる
仕事や学習に集中しきれていない人はぜひ読んでみてください。
ポモドーロテクニックで解決できるかも?
勉強や仕事に取り組んでいて「思っていたほど仕事が進んでいない」と感じたことはありませんか?
90分の作業(勉強)時間をとっていたはずなのに、意外と進んでいない。
その原因はやはり「集中力」です。
長い時間集中するのは非常に難しいことです。
そして集中力が落ちると当然パフォーマンスも下がります。
パフォーマンスが下がると努力量に対して結果が伴わず、自己効力感の低下・学習性無力感に陥るなどの弊害も出るかもしれません。そうなったら負のスパイラルです。
ではどのようにして集中力を維持するのか?
その1つの答えが「ポモドーロテクニック」になります。
ポモドーロテクニックとは
ポモドーロテクニックは「25分の集中時間」と「5分の休憩時間」を繰り返すことで集中力を高く保てるようにしたテクニックです。
作業(学習)時間を変えるだけなので、めっちゃ簡単に導入できます。
ポモドーロというのは、イタリア語で「トマト」を意味する言葉です。
これはポモドーロテクニックの開発者、イタリア人起業家にして作家のフランチェスコ・シリロ氏が愛用していた「トマト型のキッチンタイマー」にちなんで名付けられたようです。
ちなみに最近、とうとうポモドーロテクニックの生みの親フランチェスコ・シリロ氏の書籍『どんな仕事も「25分+5分」で結果が出る ポモドーロ・テクニック入門』が翻訳され発売されました。
一応この記事を読めば(というかぶっちゃけ今からでも)ポモドーロテクニックは出来ますが、より詳しく知りたい!という人は購入してみてもいいと思います。
ポモドーロテクニックのメリット
ポモドーロテクニックを使うメリットは以下の3つ。順番に解説していきます。
メリット① 時間効率が改善される
メリット② 開始のハードルが下がる
メリット③ タスクにかかる時間が把握できるようになる
ポモドーロテクニックのメリット① 時間効率が改善される
ポモドーロテクニック最初のメリットはこれ。
時間パフォーマンスの改善です。
90分の作業よりも25分×3セットの作業の方が効率がアップしているはずです。
もちろん全ての作業に当てはまるわけではないと思います。
ポモドーロテクニックのねらいの一つは「集中力のピークをたくさん」つくることです。25分間に一回ずつ集中力がピークまでいきます。
このプロセスを継続することで集中力を強化できるわけですね。
ポモドーロテクニックのメリット② 開始のハードルが下がる
ポモドーロテクニックの1回は25分で終わります。
これから「90分のタスク」をしようと思えば気合が必要ですが。「25分」であればハードルが下がります。ストレス低減にもなりますね。
開始のハードルが下がれば、ストレス低減によるパフォーマンス向上、作業量増加につながるでしょう。
ポモドーロテクニックのメリット③ タスクにかかる時間が把握できるようになる
また25分で測って作業や学習に取り組むことで、タスクにかかる時間を把握しやすくなります。
慣れてくれば「これは大体2ポモドーロかな」「これは2.5ポモドーロくらいか」「1ポモドーロで終わるからさっさとやってしまおう」みたいになってくるはずです。
ポモドーロテクニックのやり方|5ステップ
では、ポモドーロテクニックのやり方を5ステップで解説します。
ステップ① 取り組むタスクの設定
ステップ② タイマーをセット
ステップ③ 25分間、集中して取り組む
ステップ④ 5分間、休憩する
ステップ⑤ 上記を繰り返し、3~4セットごとに長めの休憩時間を入れる
ステップ① 取り組むタスクの設定
ポモドーロテクニックで取り組むタスクを設定しましょう。
1ポモドーロでの目標まで設定してしまったほうが良いです。
1ポモドーロで終わらないようなタスクも、より細かいタスクに分けましょう。
「スモールステップの原理」というやつです。
ステップ② タイマーをセット
タスクが設定できたら、タイマーをセットです。
キッチンタイマーやスマホのタイマーでも良いですが、個人的におすすめなのは「Focus To-Do」。
PCでもスマホでも使えるアプリで、タスクマネージャーとしても使えますし、データも蓄積して表示してくれます。タイマーもいちいちセットし直さなくてもいいので非常に便利です。
特別嫌な理由がなければ、ポモドーロテクニックのツールはこれで決まりでしょう。
ステップ③ 25分間、集中して取り組む
タイマーをスタートさせて25分集中してタスクに取り組みます。
25分なら集中できるはずです。
短い時間、明確な目標によって「フロー体験」も促進されるかもしれません。
フローに入ることができれば、パフォーマンスはさらなる向上待ったなしです。
ステップ④ 5分間、休憩する
タイマーが鳴ったら5分休憩しましょう。
別に何をしていてもいいですが、5分で作業・勉強に戻れるようにしてください。
作業がいい所で、タイマーが鳴っても続けたい場合はそれでも構いません。
ですが、「ツァイガルニク効果」というものがあります。
「あえて中途半端な所で終わらせる」ことでモチベーションを維持するというテクニック、いかがでしょうか?
ステップ⑤ 上記を繰り返し、3~4セットごとに長めの休憩時間を入れる
あとは25分・5分・25分・5分……を繰り返すだけのお手軽仕様です。
なおサイクル数を決めて、少し長めの休憩時間を入れると良いともされています。
3サイクルなら90分で、大学の講義などと同じ感じですね。
(大学の講義でポモドーロテクニックを導入している教授とかいないのだろうか?)
ポモドーロテクニックを導入するのに難しいテクニックはいりません。
アプリをインストール(ダウンロード)したら早速取り組んでみましょう。
ポモドーロテクニックをさらに活用するには
最後にポモドーロテクニックでさらにレベルアップするためのコツを紹介します。
「反省」、そして「全部を使わないこと」です。
ポモドーロごとに反省を繰り返す
ポモドーロテクニックを使うことで作業を25分単位に分けることができます。
この小さくなった単位を活かすのが「反省」です。
毎ポモドーロごとに反省を繰り返すことで、どんどんレベルアップしていくことができます。
メモを用意しておいて、ポモドーロ終了時に気づいたことを書き込んでおきましょう。アナログでもデジタルでもOKです。
全部にポモドーロを使おうとしない
ポモドーロテクニックが向いていないタスクや時間帯もあるでしょう。テンションが上っている時などは25分区切りが邪魔くさくなるかもしれません。
だから全部にポモドーロテクニックを使おうとしてはダメです。
ポモドーロテクニックに関する失敗経験をつくらないようにしましょう。
ポモドーロテクニックを学習にも!
- ポモドーロテクニックは25分・5分の短時間サイクルにより集中力を維持する時間術
- 作業効率アップ・集中力強化・タスクにかかる時間の把握などのメリットがある
- ポモドーロテクニックのツールとしては「Focus-To-Do」がおすすめ
ポモドーロテクニックはよく仕事術として紹介されていますが、学習にも非常に効果が高いと思います。
テキストを読むターンの時、集中が乱れることってよくありますよね?
気がついたら1時間たってもあまり進んでいなかったり……。
ポモドーロテクニックを導入することで25分間で達成すべき目標が明確になり、高い集中力と学習効率が実現できます。
別に全ての取り組みをポモドーロテクニックに変える必要はありませんが、スポットで導入してみてはいかがでしょう?
継続が心配な人は開発者の本に投資して自分を奮い立たせるのもあり!
アプリをゲットして、とりあえず1ポモドーロやってみよう