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期待理論とは? 「期待」を高めることがやる気UPにつながる!

期待理論とは? 「期待」を高めることがやる気UPにつながる!

今回のLearnTernでは「期待理論」について解説します。
私たちはどのような時にモチベーションが上がるのか。
シンプルな期待理論について知ってみましょう。

期待×価値理論の「期待」理論

動機づけのための認知的アプローチ「期待×価値理論」編のPART2、
今回は「期待」の方を解説します。
(前回、「価値理論」はこちらの記事へ)

基本的に私たちは「自分が成功する(可能性がある)」行動に対してモチベーションを持ちます

タイムマシンを作ることがどれだけ価値のあることでも、多くの人はその開発にやる気を出すことはできないでしょう。これはタイムマシン開発への「期待」が低いからです。
「タイムマシンは完成可能だ」という信念がなければモチベーションにはつながらないのです。

期待理論は、人のこの特性について分析することで動機づけを理解しようとするアプローチになります。

期待とは? 期待理論の基本メカニズム

期待とは「ある出来事がどの程度起こりそうか、という可能性に対しての主観的な予測」のことです。
期待理論の下では特に「自分の行動が成功するかに対する主観的な予測」を指します。

これらの定義が少し難しいと思った人は「期待≒自信」と解釈してもいいでしょう。

「期待」という言葉のイメージが掴めたところで、次に気にしてほしいのはその「期待」がどのように形成されていくのか、です。

<期待の形成プロセス>

上図はSkinnerによる「期待の形成プロセス」のまとめを示したものです。

基本的に期待は私たちの過去によって形成されます。そのプロセスを少し覗いてみましょう。

まず「期待」をもって私たちは「行為」を実行します。
「行為」には「結果」がつきものです。

私たちはここで「結果」を解釈します。

数学テストの点数が低かった
→「テストの問題が難し過ぎた、隣の人がうるさかった」(原因について)
→「解法の理解が足りていなかった」(自己について)

この解釈によって期待信念がアップデートされるわけです。
つまりはこの解釈過程によって「期待」がどのように変化していくかが重要になってきます。

いたずらに自分の無能さを悲観していては「期待」がどんどん下がっていってしまいます。
環境にばかり原因を求めていてはいけませんが、何らかの不足を原因に認め、それを次回は補えるとした方が「期待」は高く保てるかもしれません。

このプロセスの存在を前提にすれば、簡単なことを繰り返し成功させることで自身を増したり、面白くないと思っていることを繰り返しやってもどんどんつまらなくなってきたり、といった現象に納得できるでしょう。

効力期待と結果期待

「期待」はさらにBanduraによって「効力期待」と「結果期待」の2つに区別されました。
簡単に言うと、効力期待は「行動できるか」、結果期待は「自分の行動に意味があるか」に対する判断です。

効力期待とは?

効力期待とは、ある成果を得るための行動を達成できるか、に対する主観的な判断のことです。
「わたし」が「行動」を達成できるかの期待になります。

僕は毎日ブログを更新できる/できない
跳び箱7段をクリアできる/できない

理論としては自己効力感(セルフ・エフィカシー)がこの効力期待に当てはまります。
自己効力感については以前別の記事で紹介しているので、そちらをご覧ください。

結果期待とは?

結果期待とは、ある行動が特定の結果を生むかどうか、に対する予測のことです。
「行動」が「結果」を発生させるかの期待になります。

毎日ブログを更新することが、PV増加につながる/つながらない
タイムマシン制作に打ち込んでも、完成はしない/する

理論としては、「随伴性認知」が当てはまります。
随伴性認知とは、「ある行動と特定の結果が結びついている」という認知のことです。
学習性無力感や「統制の位置(Locus of Control)」などがありますが、詳しい解説はまた今度にします。

動機づけにおいては、効力期待と結果期待が共に高くなければあまり意味がありません。
たとえ結果期待(ブログを続ければ収益が上がる)があったとしても、効力期待(毎日ブログを更新できる)が低ければ、モチベーションアップにはならないのです。

したがって、効力期待と結果期待の両方を高く保つようにしなければなりません。

期待を高めるには? 結果の解釈ポイント

では期待理論をどのように活用していくか、ここまでで紹介してきた2つの理論をベースに考えていきましょう。

まずは期待の形成プロセスについて復習しましょう(下図)。

ポイントは「解釈機能」の部分です。
期待がどのようなものになるかはここで決まります。

つまり、
「行為の結果をどのように解釈するか」が大事なわけです。

ポイントを効力期待Verと結果期待Verに分けて考えてみましょう。

<効力期待の解釈ポイント>

① 「自分の無能さ(才能)」のせいにしない

効力期待の形成における最大の敵は「自分はダメな奴だ……」となってしまうことです。
実行できなかったことには何らかの環境要因がある、現時点では能力が不足している、などの解釈を行うことで、自己の無能さを強調するような解釈を避けましょう。

② 他者との比較に注意する

また、効力期待において危険なのは過剰に他者と自分を比較してしまうことです。
結果期待の方にも同じことが言えますが、他社と比較した結果、自身を過小評価してしまわないようにしましょう。

また、効力期待は最大理論「自己効力感(セルフ・エフィカシー)」についても理解して、対策を実施しましょう。
そちらに関してはこちらの記事でどうぞ。

<結果期待の解釈ポイント>

① 小さな変化を認める

結果期待で一番ありがちなのは、自分の行動が全く何の影響もないと感じてしまうことです。
まずは小さな変化でも自分の行動の結果だと考えるようにしましょう。

ブログの数やPV、数学テストの数点はあなたの行動の結果なのです。

② 違う角度から考えてみる

また、別の角度・観点から考えてみるのも1つの手でしょう。
PVは上がっていないけど回遊率が上がってる、点数は落ちたけど計算ミスが減っている、など別の角度から見ると何らかの結果が見つかるかもしれません。

期待理論を理解してモチベーションを高めよう

私たちは毎日、思考し、行動し、結果を得ています。

自分の行動の結果をどのように解釈するか

その積み重ねで私たちのモチベーションは大きく変わります。
期待理論を理解して、モチベーションを高めていきましょう。

 

解釈ポイントを使って、「期待」が変化するのを実感してみよう


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